人生の最後の瞬間、人は何を後悔するのか——。考えたくないテーマだけど、ここに「40代の今、何をやめるべきか」の答えが全部詰まっていた。1,000人以上を看取った緩和ケア医が記録した「死ぬときの後悔」。その上位を知ったとき、俺は背筋が寒くなった。なぜなら、その後悔の正体が、まさに今の俺たちが先延ばしにしていることそのものだったからだ。
緩和ケア医が見た「死ぬときの後悔」、1位は”健康”・2位は”タバコ”
終末期医療の専門家・大津秀一医師の著書『死ぬときに後悔すること25』。1,000人以上の最期に立ち会った医師が、患者が口にした後悔をまとめたものだ。その第一章=いちばん最初に来るのが「健康・医療編」で、こう並ぶ。
| 順 | 死ぬときに後悔すること(健康編) |
|---|---|
| 1 | 健康を大切にしなかったこと |
| 2 | たばこを止めなかったこと |
| 3 | 生前の意思を示さなかったこと |
1位が「健康」、2位が「タバコ」。お金でも仕事でも恋愛でもなく、まっさきに体の後悔が来る。さらにリストには「14位:美味しいものを食べておかなかった」「15位:仕事ばかりで趣味に時間を割かなかった」も入っている。健康・時間・体——人生の最後に効いてくるのは、派手なことじゃなく、毎日の地味な習慣なんだ。
世界で読まれた「5つの後悔」も、根っこは同じだった
もう一冊、緩和ケアの現場から生まれて26カ国語に翻訳された名著がある。ブロニー・ウェア『死ぬ瞬間の5つの後悔』。亡くなる前の人たちが繰り返し語った後悔は、この5つだった。
- 自分に正直な人生を生きればよかった
- 働きすぎなければよかった
- 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
- 友人と連絡を取り続ければよかった
- 幸せをあきらめなければよかった
「働きすぎなければよかった」。これは氷河期世代の俺たちに刺さる。稼ぐことに必死で、健康も時間も後回しにしてきた世代だからだ。2冊に共通するのは、「もっと早く、自分の体と時間を大切にすればよかった」という叫びだった。
なぜ40代の「今」が、後悔を消せる最後の分岐点なのか
残酷な事実がある。健康診断で「要再検査」を放置し、タバコを「いつかやめる」と言い続けた人が、最後にあの後悔を抱く。逆に言えば、後悔は「先に手を打てば」消せる。
日本人の平均寿命と「健康寿命(自立して動ける期間)」の差は、男性で約9年あるとされる。この9年を金額にすると約2,600万円——という試算はこちらの記事にまとめた。寝たきりの9年か、元気な9年か。その分かれ道は、40代の今の習慣で決まる。手遅れになってからでは、お金を積んでも時間は買い戻せない。
「やめる」は、未来の後悔を先に返済することだ
悪習慣をやめるのは、我慢でも根性でもない。死ぬ前に抱くはずだった後悔を、今のうちに先に潰しておく行為だ。後悔ランキングの上位を、3つの軸で「先に返済」するとこうなる。
| 後悔 | 40代の今やめれば | 関連記事 |
|---|---|---|
| 健康を大切にしなかった | 体への最高の投資になる | 禁煙=体への投資 |
| たばこを止めなかった | 生涯1,664万円が手元に残る | タバコ代→NISA |
| 働きすぎ・時間を浪費した | 三重依存をやめれば人生が戻る | 三重依存の生涯損失 |
後悔を「金額」と「時間」に置き換えると、ぼんやりした不安が、今すぐ動く理由に変わる。これがこのブログでずっと言ってきた「やめる×お金×体」の正体だ。
13年吸っていた俺が、後悔リストから1つ消した話
俺は13年タバコを吸っていた。3回失敗して、4回目でやっとやめられた。やめてからこの2冊を読んで、ゾッとした。「たばこを止めなかったこと」——あの後悔リストの2位に、危うく自分の名前を書くところだったからだ。
やめられたのは、強い意志があったからじゃない。やめられないのは意志の弱さじゃなく脳の仕組みだと知り、意志に頼らない7つの方法で「吸えない環境」を作っただけ。中1の息子に、後悔だらけの背中は見せたくなかった。やめて1年で起きた変化はこの記事に正直に書いた。
後悔するのは、本人だけじゃない
もうひとつ、見落としがちな事実がある。不健康な習慣を続けた本人が後悔するだけでなく、残された家族も「もっと言えばよかった」と後悔するということだ。妻や子どもは、あなたが倒れてから初めて、その背中を心配していたと気づく。やめることは、自分のためであると同時に、隣で見ている家族の未来の後悔を減らすことでもある。「父さんは、自分で気づいてやめてくれた」——息子にそう思ってもらえる方が、どんな遺産より価値がある。
今日できる、後悔を1つ減らす一歩
- 先延ばしの健康診断を予約する。「異常なし」で安心してた俺が追加した検査はこちら。
- やめたい習慣を1つだけ決める。全部じゃなくていい。後悔ランキング2位のタバコからが効率がいい。
- 浮くお金を「見える化」する。月2万円が30年で1,664万円。数字は意志より強い。
まとめ:40代の今なら、まだ間に合う
人生の最後に後悔することの1位は健康、2位はタバコだった。それはつまり、今やめれば、最大の後悔を2つも先に消せるということでもある。死を考えるのは怖い。でも、最後の後悔を先に知れた俺たちは、ラッキーだ。まだ、間に合う側にいる。
やめるのに遅すぎることはない。そして、いつだって今がいちばん早い。今日、後悔をひとつ、先に返済しておこう。
参考書籍
この記事で紹介した2冊は、人生の優先順位を見直したい40代に本当におすすめだ。
よくある質問(FAQ)
Q. このランキングの出典は?
A. 緩和ケア医・大津秀一氏『死ぬときに後悔すること25』(新潮社)と、ブロニー・ウェア氏『死ぬ瞬間の5つの後悔』(新潮社)です。どちらも終末期医療・介護の現場から生まれた本です。
Q. もう40代後半。今からでも遅くない?
A. 遅くありません。禁煙は何歳で始めても健康上のメリットがあるとされ、お金の面でも残りの人生で大きな差になります。「いつか」より「今日」が、いつでも一番早いタイミングです。
Q. 健康のことが不安です。
A. 体調や持病に不安がある場合は、自己判断せず必ず医療機関で相談してください。この記事は特定の治療や診断を保証するものではありません。


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