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先に結論だけ書く。
パチンコをやめて貯金に回せるようになったのは、月3万円だった。それまでに気づかないうちに消えていたのは720万円だ。
その月3万円をNISAに回すと、30年後には2,496万円になる計算になった。
ただ、やめた直後にいちばん困ったのはお金ではなく「空白」のほうだった。そこも含めて、やめた後の家計を全部書く。
やめた後、貯金に回せたのは月3万円だった
月3万円が、そのまま貯金に回るようになった
最初の変化は単純だ。月3万円が消えなくなった。
当たり前のことだが、これが思った以上に大きかった。「お金が残る」という感覚を、40代になって初めてまともに体験した。
「何をすればいいかわからない」という空白の時期
正直、最初の2ヶ月は暇だった。
週末に「どこに行けばいいのか」がわからなかった。パチンコ屋に向かっていた時間と体力が、行き場を失った。
これがギャンブルをやめた人の「空白問題」だ。習慣がなくなると時間が浮く。その時間をどう使うかを決めていないと、また戻る。
空白をNISAと読書で埋めた
パチンコに行かない週末、代わりに証券口座の設定をした。
「どうせ使うなら、増える方向に使おう」と思った。それだけだ。難しい話じゃない。パチンコに行く代わりに、口座に3万円を入れた。
月3万円をNISAに回したら30年後どうなるか
パチンコをやめて浮いた月3万円を、そのまま新NISAに積み立てたシミュレーションをした。
| 期間 | 元本 | 年利5%運用後 | 運用益 |
|---|---|---|---|
| 10年 | 360万円 | 465万円 | 105万円 |
| 20年 | 720万円 | 1,233万円 | 513万円 |
| 30年 | 1,080万円 | 2,496万円 | 1,416万円 |
30年後、2,496万円になる。
過去20年でパチンコに消えた720万円。これからの30年でNISAに積み上がる2,496万円。
合計の差は3,216万円だ。
「月3万円くらいなら」の感覚が、人生で3,000万円以上を動かしていた。
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その月3万円は、どこに消えていたのか
月平均3万円が、当たり前のように消えていた
パチンコを始めたのは、まだ若い頃だ。正直に書くと、実際に何年通ったのかを俺は正確に覚えていない。覚えていないことを、それらしく書くつもりはない。
最初は友達に連れられて行っただけだった。でも気づいたら毎週末の習慣になっていた。
月に使う金額は波があった。勝つ月もあった。でも年間トータルで計算すると、いつも負けていた。平均すると月3万円前後が消えていた。
「月3万円くらいなら趣味の範囲だろう」と思っていた。
総額を計算したら震えた
タバコの生涯コストを計算した日、ついでにパチンコも計算してみた。
ただ「月3万円」という感覚と「720万円」という総額だけは、はっきり残っている。
月3万円のペースで720万円に届くには、240ヶ月かかる
720万円。
720万円が消えていた。車が買えた。頭金にもなった。子どもの学費にもなった。
「月3万円くらいなら」という感覚が、気づいたら720万円になっていた。
なぜやめられなかったのか【依存の正体】
勝った記憶だけ残る脳の仕組み
パチンコで「勝った日」の記憶は鮮明に残る。3万円勝った日、5万円勝った日。あの興奮は今でも思い出せる。
でも「負けた日」の記憶はぼんやりしている。1万円負けた日、2万円負けた日。それが20年分積み重なっていた。
これは脳の仕組みだ。ギャンブルの勝ちはドーパミンを大量に放出する。だから記憶に強く刻まれる。負けはそうじゃない。だから「自分はトントンくらい」という錯覚が生まれる。
錯覚の中で、20年が過ぎた。
「取り返せる」という幻想が沼だった
負けた日に「次は取り返せる」と思った回数は数えきれない。
これがギャンブル依存の本質だと今は思う。損失を取り返そうとする行動が、さらなる損失を生む。やめられない理由は「好き」じゃなくて「取り返したい」だった。
好きでやっていたわけじゃなかった。気づいたのは40代になってからだ。
やめたきっかけ
生涯コストを計算した日のこと
タバコをやめた後、「他にも計算してみよう」と思い立った。お酒、パチンコ、通信費。全部出してみた。
パチンコの欄に「720万円」という数字が出た瞬間、手が止まった。
感情じゃなかった。「ああ、これはやめるしかない」という、静かな確信だった。
タバコをやめた流れで「次はパチンコだ」と気づいた
タバコをやめた後、「次に残っている悪習慣はなんだ」と考えた。
答えはパチンコだった。
タバコをやめたとき意志力は使わなかった。数字を見て、やめた。同じやり方でパチンコもやめた。「生涯720万円の趣味」を続ける理由が見つからなかった。
もう1つ、書いていなかった理由がある
正直に言うと、数字だけではなかった。足が向かなくなった理由が、もう1つある。
パチンコ屋に行くと、隣の台の人が吸っている。その煙を、こっちが吸うことになる。
それだと、やめた意味がない。自分は1本も吸っていないのに、数えてきた日数が汚れる感じがした。
もう1つある。吸える場所にいると、自分が吸いたくなる。やめた側になって初めて、あそこが「吸いたくなる環境」だと分かった。
だから正確に言うと、順番はこうだ。禁煙を守るために、パチンコから離れた。パチンコをやめようと決意したわけじゃない。行く理由のほうが先に消えた。
これは我慢の話じゃない。1つやめると、それを支えていたものが一緒に外れる。依存は、単独では立っていなかった。
まとめ:パチンコをやめて、貯金は本当に増えたのか
- 気づいたら720万円が消えていた(月3万円のペースで240ヶ月ぶん)
- やめられなかった理由は「好き」じゃなく「取り返したい」だった
- やめたきっかけは意志力じゃなく、数字だった
- やめた後の「空白」が最大の関門。代わりの習慣を先に決めること
- 浮いた月3万円をNISAに回すと30年後に2,496万円になる
パチンコをやめたい人へ。意志力はいらない。ただ、数字を計算してみろ。
それだけで十分だった。少なくとも俺は、そうだった。
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禁煙して月2万円をNISAに積み立てたら、30年後に1,664万円になっていた
※追記:パチンコをやめて1ヶ月経った今の話
この記事を書いてから1ヶ月。パチンコを完全にやめてみて、想定外の変化があった。
- 週末の時間が増えた:1回4時間×月8回=月32時間。子どもとキャッチボールできるようになった
- 朝が楽になった:パチンコに行かないので、土日の朝も普通に起きられる
- 嫁の機嫌が良くなった:これが一番大きい
- 口座残高が3万円増えた:当たり前の話だが、見るたびに嬉しい
俺が一番驚いたのは、「パチンコをやめても何も困らなかった」という事実だ。20年やってきたから、やめたら寂しくなると思っていたのに、実際にはむしろ生活の質が上がった。
※さらに追記:再発しかけた瞬間と、その対処
正直に言う。1ヶ月の間に、1度だけ「ちょっとだけパチンコ屋を覗きたい」という衝動が来た。仕事でストレスが溜まった金曜の夜だった。
そのときに俺がやったこと:
- NISAアプリを開いて、増えている残高を見た
- 「20年で720万円」と書いた紙を見直した
- 嫁に「今ちょっと行きたくなった」と正直に言った
嫁は怒らずに、「今夜は外食しよう」と言ってくれた。家族で焼肉に行って、帰りには衝動が消えていた。1人で抱えないこと。これが再発防止の最大のコツだと、身をもって学んだ。


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