インフレとは?を氷河期おっさんが世界一やさしく解説|何もしないと、あなたの1,000万円は30年で”実質546万円”に減る【40代の防衛策】

マネー

ニュースを見れば「インフレ」「物価高」。スーパーに行けば、いつものパンも卵も、じわじわ高くなっている。なのに、給料はそんなに増えない。

「インフレって、結局なんなんだ?」「まあ、とりあえず銀行に預けとけば大丈夫だよな」——もし今あなたがそう思っているなら、この記事はあなたのために書いた。

先に結論を言う。いちばん危ないのは、”何もせずに貯金だけしておくこと”だ。

偉そうに書いている俺も、つい数年前まで「現金が一番安全」と信じていた。完全な預金信仰。タバコを13年吸って、月2万円を煙にしながら、残った金をただ普通預金に寝かせていた。インフレなんて、ニュースの中の他人事だった。

インフレとは? パン1個で説明する

インフレとは、ひとことで言えば「モノの値段が上がること」。そして裏を返すと、同じ1万円札で買えるモノが、だんだん減っていくことでもある。

たとえば、今120円のパンが、毎年2%ずつ値上がりしていくとどうなるか。

時点 パンの値段
120円
10年後 約146円
20年後 約178円
30年後 約217円

パンの中身は何も変わっていないのに、値段だけが約1.8倍になる。これがインフレだ。

しかも、日本銀行は「年2%のインフレ」を政策目標に掲げている。つまり2%の物価上昇は”異常事態”ではなく、国がわざわざ目指している通常運転だということ。だから「いつか落ち着くだろう」と待っていても、基本的には上がり続ける前提で考えたほうがいい。2026年の家計を襲う具体的な値上げは、【2026年】負担増、全部足したら年いくら?にまとめている。

「貯金だけ」だと、あなたのお金は30年でいくら減るか

ここが本題だ。インフレで本当に怖いのは、持っている現金の”価値”が、誰にも気づかれないまま静かに目減りしていくこと。

年2%のインフレが30年続くと、現金の購買力はおよそ45%下がる。普通預金に1,000万円を置いておいた場合、その”実質的な買い物の力”はこう変わる(金利はほぼ0と仮定)。

年数 実質的な価値 目減り
1,000万円
10年後 約820万円 -180万円
20年後 約673万円 -327万円
30年後 約546万円 -454万円

通帳の数字は1,000万円のまま減っていない。なのに、買える量だけが減っていく。30年後には、実質546万円分の買い物しかできなくなる。約454万円が、強盗にあったわけでも増税されたわけでもないのに、静かに消える。これがインフレの正体だ。手取りが知らないうちに削られていく感覚は、ステルス増税で手取り激減の40代へでも書いた通りだ。

インフレに勝つ方法は、たった2つしかない

不安をあおって終わり、にはしない。やることは複雑じゃない。インフレに対して個人ができる防衛は、たった2つだ。

① 支出を減らす = 悪習慣という”固定費”を削る

インフレで出ていく金が増えるなら、増えた分以上に「いらない固定費」を削ればいい。そして40代の家計でいちばん削りやすい固定費が、実は悪習慣だ。

  • タバコ 月2万円
  • なんとなく続く晩酌
  • パチンコ、スマホゲームの課金

これらは「嗜好品」という顔をした、ただの固定費だ。俺はタバコをやめただけで、月2万円=年24万円が浮いた。通信費とタバコ代、どっちを先に削るべきかはタバコ代と通信費、先に削るべきはどっち?で数字を出している。

② お金を働かせる = NISAで”インフレに連動する資産”に変える

貯金そのものは増えない。けれど、世界経済(株式)は、インフレと一緒に成長していく。モノの値段が上がるということは、それを売る会社の売上も上がるからだ。

同じ1,000万円を、年5%で運用できたらどうなるか。「貯金だけ」と並べてみる。

30年後 貯金(実質価値) 年5%で運用
1,000万円が… 約546万円 約4,322万円

運用したお金にもインフレは効くので、実質価値で見れば約2,400万円ほど。それでも、“動かない貯金”とは、もう桁が違う。これが「貯金だけが一番危ない」と言う理由だ。
※投資に元本保証はない。ここでの数字は一定の利回りを前提に置いた試算で、将来を約束するものではない。どこで口座を開くかで結果が変わる話は銀行でNISAを始めてはいけない(手数料の差)にまとめた。

俺がやった、いちばん現実的な防衛

難しいことは何もしていない。タバコをやめて浮いた月2万円を、そのまま新NISAで全世界株の積立に回しただけだ。最初は「こんな少額で意味あるのか」と思った。でも今は、これがインフレに対する一番現実的な防衛だと思っている。タバコ代をNISAに変えた具体的な計算は月2万円のタバコ代をNISAに変えたら30年で1,664万円に書いた。中1の息子の教育費も、こうして少しずつ準備している。

まとめ:インフレは止められないが、やれることはある

インフレは、個人の力では止められない。給料も、すぐには上がらない。それでも、できることははっきりしている。

  1. インフレの正体を知る(=貯金だけが一番危ない、と腹落ちする)
  2. 悪習慣という固定費を、ひとつ削る
  3. 浮いたお金を、NISAでインフレに連動する資産に変える

「インフレって何?」が分かった今、あなたはもう”預金信仰”の外側に立っている。あとは、月数千円でもいい、一歩を踏み出すだけだ。老後まで含めた全体像は氷河期40代の老後資金、全部数字で計算した【保存版】に、氷河期世代がそれでも投資を始める理由は失われた30年で消えた家計2,000万円にまとめてある。

よくある質問

Q. インフレ率2%なんて、本当にずっと続くの?

将来のことは誰にも分からない。ただ、日銀は2%を目標に掲げていて、近年は年によってそれ以上の物価上昇も起きている。だから「年2%でこれだけ減る」という試算は、むしろ控えめなくらいだと考えていい。

Q. 投資は怖い。元本割れしたらどうするの?

短期では上がったり下がったりする。だが、全世界株などへの長期の積立は、過去30年というスパンで見れば右肩上がりだった。とはいえ元本保証ではないので、まずは半年分の生活費を「生活防衛資金」として現金で確保し、その上の”余剰資金”で始めるのが鉄則だ。

Q. 結局、何から始めればいい?

まずは支出を1つ減らすこと。悪習慣をひとつやめるだけで、投資の元手は無理なく作れる。お金を増やす前に、まず”漏れ”を止める。順番はいつもこれだ。

※本記事は一般的な情報提供であり、特定の金融商品の購入を勧めるものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。

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