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ある日、ふと思い立って、電卓を叩いてみた。
タバコ、パチンコ、酒——40代になるまでに、俺が「悪い習慣」に払ってきた金額を、全部足してみたのだ。
出てきた数字を見て、電卓を持つ手が止まった。
今日は、その「依存に払った金」の話をする。あなたも、自分の数字を一緒に計算してみてほしい。
結論:やめた2つで約1,005万円。そして、やめていないものが1つある
先に結論を書く。
俺がやめたのはタバコとパチンコの2つで、この2つに払った金額は 約1,005万円 だった。
そして先に白状しておく。酒はやめていない。今も週4日、晩酌をしている。
だからこの記事は「3つ全部やめた男の武勇伝」ではない。2つやめて、1つ払い続けている人間の家計簿だ。順番に内訳を見ていく。
① タバコに払った金額:13年で約285万円
1日1箱(600円) × 365日 × 13年 = 2,847,000円
約285万円。これが、文字どおり煙になって空に消えた。
俺は2017年5月28日にやめて、今日で3,375日目。やめてから払わずに済んだ金額は 2,130,947円 になった。
ただし正直に書くと、この213万円は俺の口座にはない。数えていただけで、1円も移していなかった(その失敗は禁煙してもお金は貯まらなかったに全部書いた)。
② パチンコに払った金額:20年で720万円
月3万円の負け × 12ヶ月 × 20年 = 7,200,000円
「勝ったこともある」と言いたくなる。俺もそうだった。
でも、長期で見れば必ず胴元が勝つ仕組みだ。パチンコの還元率は一般に約85%と言われる。100円使えば、平均85円しか返ってこない。続ければ続けるほど、確実にすり減っていく。これが現実だ。
この720万円は、20年かけて薄暗い店の中で消した。1日で溶かしたわけじゃないから、痛みを感じないまま消えていった。それが一番こわいところだ。
③ 酒に払っている金額:今も月10,500円、出ていっている
ここは過去形で書けない。まだ払っているからだ。
家計を見直したときに気づいたのが、晩酌代だけで月10,500円という数字だった。年に約12万6千円。
このまま60歳まで20年続ければ、約252万円になる。
やめたほうがいいのは分かっている。でも、やめていない。
だからこの記事で酒については「やめた側」の話を一切書かない。書けることは、金額だけだ。
合計すると、目を疑う数字になった
| 習慣 | 期間 | 金額 | 今 |
|---|---|---|---|
| タバコ | 13年 | 約285万円 | やめた(3,375日目) |
| パチンコ | 20年 | 720万円 | やめた |
| やめた2つの合計 | — | 約1,005万円 | — |
| 酒 | 継続中 | 月10,500円 | 🔴今も払っている |
約1,000万円。
やめた2つだけで、これだけのお金を、俺は「悪い習慣」に差し出していた。電卓の前で、しばらく動けなかった。
失ったのはお金だけじゃない。「時間」も消えていた
もっと怖いことに気づいた。失ったのは、お金だけじゃなかった。
- タバコ:1日60分 × 13年 = 約4,745時間(約198日)
- パチンコ:1回4時間 × 週1.5回 × 20年 = 約6,000時間(250日)
合計 約10,745時間=およそ448日。
人生から、1年3ヶ月ぶんが消えていた計算になる。
お金は、また働けば稼ぎ直せる。
でも、時間だけは、絶対に取り戻せない。消えた1年は、二度と返ってこない。これが一番こたえた。
ちなみに、やめてから取り戻した時間のほうも数えている。禁煙9年で 3,375時間。約141日分だ。失うのは13年かかったのに、取り戻すのはもっと時間がかかる。
その1,000万円があったら、何ができたか
俺は想像してみた。もし、この1,005万円が手元にあったら。
- 家族で毎年、旅行に行けた
- 中1の息子の進学費用を、丸ごと用意できた
- 新NISAで運用すれば、老後の大きな柱になっていた
- 「お金がないから」と諦めたことの、いくつかは叶えられた
本当に価値があるのは、こっちだった。
「人生を使い切る」とは、依存に使い切ることじゃない。旅行、経験、大切な人との時間、自分の成長——本当に意味のあるものに使い切ることだ。
依存は「1つやめると、連鎖でやめやすくなる」——これは本当だった
「全部なんて、とても無理だ」——そう思ったかもしれない。
俺の場合、2つ目は勝手に倒れた。
パチンコをやめようと決意した記憶が、俺にはない。タバコをやめたら、行かなくなった。
理由は単純で、パチンコ屋は隣の台の人間が吸う。こっちが吸っていなくても煙は来る。せっかく数えている日数が汚れる感じがしたし、吸える場所にいると自分も吸いたくなる。だから離れた。意志で勝ったわけじゃないから、我慢した記憶もない(この話はパチンコをやめて何する?に詳しく書いた)。
だから、最初から全部を背負わなくていい。一番お金を吸っている1つから倒せばいい。上の表で、自分の出費が一番大きかったものは何だっただろうか。そこが、最初の標的だ。
——とはいえ、連鎖は万能じゃない。その証拠が俺の酒だ。2つ倒れても、3つ目は残っている。
今日からなら、まだ取り戻せる
過去に払った1,005万円は、もう戻らない。それは認めるしかない。
でも、これから先の分は、今日の決断で守れる。
やめた2つで、実際に浮いている金額はこうだ。
- タバコ 月18,000円 + パチンコ 月30,000円 = 月48,000円
- 1年で 約57万円
- 20年で 約1,150万円
ただし、ここで俺と同じ失敗をしないでほしい。浮いただけでは、貯まらない。俺は9年数えて、1円も口座に移していなかった。
やめた日に、自動積立の設定までやってしまうこと。「あとで移そう」は9年経っても来ない。
まずは1つでいい。一番やめたい習慣から断ってみてほしい。やめ方は、実体験をまとめたタバコをやめて1年の記事や、なぜやめられないのかを脳科学で解いた依存の正体の記事に書いた。
まとめ|電卓を叩く、それが第一歩
- 俺がやめた2つ(タバコ13年・パチンコ20年)に払った額は、約1,005万円
- 酒はやめていない。今も月10,500円払い続けている
- 失ったのはお金だけでなく、約1年分の時間も
- 1つやめると2つ目は倒れやすい。ただし全部は倒れない
- 浮いたお金は「移す設定」までやらないと貯まらない
もし今、自分がいくら依存に払っているか分からないなら、ぜひ一度、電卓を叩いてみてほしい。
その数字は、たぶんあなたを動かす。俺がそうだったように。
過去に消えた金額に、ただ落ち込む必要はない。
その数字に気づけた今日が、人生を取り戻す一番早い日だ。電卓を叩く——それが、すべての始まりになる。
※本記事の金額・還元率は一般的な例をもとにした概算です。投資シミュレーションは将来の成果を保証するものではありません。


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