日経平均が乱高下。「今からじゃ遅い」も「暴落が怖い」も、30年積立には関係なかった|40代の新NISA

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2026年4月、日経平均が史上最高値を更新したとき、「もう遅い」「今から始めたら高値掴みだ」と思って動けなかった40代は多いはずだ。俺もその一人だった。

そして今度は、日経平均が1日で1,000円以上下げる日が出てきた。すると今度はこう思う。「ほら見ろ、始めなくてよかった」「暴落が来るなら待った方がいい」——。

高くても動けない。下がっても動けない。結局、いつまでも始められない。この記事は、そんな40代(過去の俺)に向けて、「30年積立には株価のタイミングがほぼ関係ない」ことを数字で示すために書いた。

「高値掴みが怖い」を消す3つの数字

数字①:1989年バブル絶頂、史上最悪のタイミングで始めた人の結末

1989年12月、日経平均は38,915円でバブル絶頂を迎えた。その後、株価は2008年に7,000円台まで落ち、元の水準に戻ったのは2024年。実に35年。誰がどう見ても史上最悪の高値掴みだ。

だが、もしその1989年12月から月3万円を日経平均連動の投信に積み立て続けた人がいたら、2024年時点の評価額は約3,000万円に達していた(積立元本は約1,260万円)。

なぜか。暴落で株価が3分の1になった期間は、積立勢にとって「安く大量に買える期間」だったからだ。平均取得単価が下がり、回復局面で一気にプラスに転じた。これがドルコスト平均法の本当の威力だ。

数字②:45歳スタートでも75歳で2,000万円

新NISAは生涯1,800万円まで非課税。45歳から積み立てた場合の評価額はこうなる。

月額 20年後(65歳) 30年後(75歳)
月3万円(年利5%) 約1,234万円 約2,496万円
月3万円(年利7%) 約1,562万円 約3,659万円
月5万円(年利5%) 約2,055万円 約4,160万円
月5万円(年利7%) 約2,604万円 約6,099万円

40代にとっての敵は「今の株価が高いか安いか」ではない。始めない期間が延びて、複利の時間が短くなることだ。

数字③:「あと1年待つ」の値札は約157万円

「もう少し下がってから」と1年待つと、その1年分の積立36万円が複利で増えるチャンスを失う。30年後の差額は約157万円(年利5%)。2年待てば約322万円、3年待てば約495万円。「待つ」はタダじゃない。

じゃあ急落した今は「買い時」なのか?

正直に言う。それも考えなくていい。

「下がったから多めに買おう」「もっと下がるから待とう」——これはどちらもタイミング投資で、プロでも当て続けられない勝負だ。積立勢がやることは一つ。毎月同じ日に、同じ金額を、機械的に買う。上がった月は少なく買い、下がった月は多く買う。それを仕組みが勝手にやってくれる。

むしろ40代の積立にとって、株価が下がる期間は「バーゲンセール」だ。1989年組が35年塩漬け相場を乗り越えてプラスになれた理由が、まさにこれだった。

暴落で売りたくなったときの3つのルール

積立を始めると、必ず「下がって怖くなる日」が来る。SNSで「損切りした」「NISAやめとけ」がトレンドに入る日だ。そのときのために、ルールを先に決めておく。

① 口座を見ない

評価額が下がるのを毎日見ていたら、誰でも売りたくなる。アプリを開かない。「忘れる」が最強の戦略だ。

② 積立設定を触らない

止めない、減らさない、売らない。下落時に売るのは「安く大量に買えるバーゲン会場」から、損を確定して退場する行為だ。

③ ニュースで判断しない

「日経平均、1,200円安」の見出しは怖い。でも30年積み立てる人にとって、今日の株価は30年分のうちの1日でしかない。ニュースは短距離走の実況で、あなたが走っているのはマラソンだ。

このほか40代がやりがちな失敗はNISAで損する40代がやっている3つの致命的な失敗にまとめている。

2024年から始めた人と比べて焦らなくていい

SNSを開けば「NISA口座が60万円増えた」という歓喜の投稿が並ぶ。確かに2024年組は上昇相場でラッキーだった。だが、彼らがやっていることはたった一つ、毎月機械的に積み立てる。それだけだ。

あなたが今日から同じことを始めても、30年後にはほぼ同じ景色が見える。違いは「2年早かったか」だけ。30年というスパンの中の2年は誤差だ。それより、ここからさらに1年遅らせることの方がよほど高くつく(数字③の通り、1年で約157万円)。

40代が今すぐやるべき3ステップ

  1. SBI証券か楽天証券で「新NISA口座」を開設(スマホ30分)
  2. 「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」など低コストの全世界株インデックス投信を月3〜5万円で積立設定
  3. 口座は二度と開かない。アプリも消していい

積立の原資がない人は、固定費と悪習慣から作るのが一番早い。俺はタバコ代月2万円をそのままNISAに回した(月2万円のタバコ代をNISAに変えたら30年で1,664万円)。

よくある質問(FAQ)

Q. 暴落中は積立を一時停止すべき?

逆だ。下落期間こそ安く買える期間なので、止めると一番おいしいところを逃す。1989年組がプラスになれたのは、下落中も買い続けたからだ。

Q. 余裕資金があるなら一括投資の方がいい?

理論上は一括が有利な場面も多いが、40代の初心者が高値圏で一括→直後に暴落、が一番メンタルが折れるパターン。まず積立で始めて、相場に慣れてから考えればいい。

Q. 50代からでも間に合う?

間に合う。50歳から月5万円・年利5%でも、70歳で約2,055万円。人生で一番若いのは今日だ。老後資金全体の設計は氷河期40代の老後資金、全部数字で計算したを読んでほしい。

まとめ:「もう遅い」も「暴落が怖い」も、思考停止のサイン

俺は2024年に新NISAをスタートできなかった。「投資は怖い」「氷河期世代だから慎重に」と理由を並べて動かなかった(この世代の事情は失われた30年で消えた家計2,000万円に書いた)。

だが計算して気づいた。高値でも、急落中でも、30年積み立てる人には関係ない。「もう遅い」と諦めて何もしない45歳と、「今からでも遅くない」と動いた45歳。75歳のとき、口座残高には2,000万円以上の差が付く。

あなたは、どっちの75歳になりたい?

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